第2回(平成16年度)オーライ!ニッポン大賞
全体の講評


オーライ!ニッポン大賞


■全体の講評■

  本表彰事業は今年度で第2回目となりました。今年度も北海道から沖縄まで全国各地から多数の応募があり、応募総件数は115件でした。全体として、都市住民の受け入れ等において先進的な取り組みを展開している農村側からの応募に加え、都市農山漁村交流の農村側への積極的な働きかけ活動や橋渡し的役割を担っている都市側のNPOや関係機関等からの応募も見受けられました。
  本表彰事業への応募状況は、全国的に都市と農山漁村の共生・対流の取り組みが広がり、各地域で推進されていることを物語っています。
  審査委員会における審査基準(*)は7つです。それをもとに、専門を異にする各委員が熱心に議論をし、様々な角度から評価を行いました。特に「都市と農山漁村が行き来している取り組みであること」、「地域に刺激や影響を与えていること」、「長年にわたり活動を継続していること」、「都市と農山漁村のお互いの住民が元気になるような取り組みであること」、「他の地域の参考となる取り組みであること」などという点を重視して審査を行いました。全体として、どの取り組みも優れたものであり、115件の応募の中からオーライ!ニッポン大賞6件を選定するのは、大変な作業でした。結果的に、受け入れ側(農村側)の取り組みである八千代町が滞在型市民農園をはじめとした各種ビジネス起こしにより多面的な都市農村交流を展開し、地域経済の活性化が図られている点が高く評価され、今年度のグランプリに選ばれました。
  この他、惜しくもグランプリには届かなかったまでも、直売所を核に年間42万人もの入り込み客を誇る「からり直売所運営協議会」(愛媛県内子町)、都市側から自然体験・農業体験旅行の送り出しを推進している「日本生活協同組合連合会」(東京都渋谷区)など、いずれも他の参考となる優れた取り組みを展開しており、好評価を得ました。受賞団体組織の取り組みは、都市と農山漁村の共生・対流の推進のモデルとなり、今後、一層の発展が期待されます。
(*)オーライ!ニッポン大賞 審査基準
ア 農山漁村地域を舞台とした新たなライフスタイルの提案、普及に関する取り組みであること。
イ 地域の個性を生かした取り組みであること。
ウ 農山漁村地域を活性化する効果があること。
エ 都市側、農山漁村側双方の住民の参加を促進する取り組みであること。
オ 長期的な取り組みの実績があること。
カ 効果が持続して発現すると見込まれること。
キ 他の地域における応用性に富んでいること。


ライフスタイル大賞


■全体の講評■

  ライフスタイル賞は、Iターン等により農山漁村において個性的で魅力的な新しいライフスタイルを実践している方について、広くその生き方を紹介し、今後農山漁村に住んでみたい、行ってみたいと思う方々への参考としてもらうことを目的としています。
  審査委員会では、4つの審査基準(*)をもとに、各委員の視点から様々な角度で審議を行いましたが、特に「地域に密着して活動していること」、「地域に刺激を与え波及効果を生んでいること」、「外部へのアピール力があり、やってみたいと思う人たちの参考になるようなこと」、「みんなが憧れる生き方を創造していること」などという点に着目しライフスタイル賞を選定しました。
  受賞者の選定に際しては各々のライフスタイルの独自性を評価するのに大変苦労しましたが、6件の方々について地域に根ざして活性化に貢献している点が評価され、今年度のライフスタイル賞に選ばれました。
このような方々の取り組みを参考として、今後、各地域において新たなライフスタイルが一層普及されることを期待するものであります。
(*)ライフスタイル賞 審査基準
ア 農山漁村を舞台とした新たなライフスタイルを実践していること。
イ 個性的で魅力のある活動であること。
ウ 新たなライフスタイルの実践に継続性があること。
エ 新たなライフスタイルが他の人の参考となるものであること。