オーライ!ニッポンの旅 大賞受賞地域を訪ねて
第4回 沖縄県東村
美味いもの&おみやげ


沖縄の自然が生んだとっておきの味を満喫!


東村では、大自然の恵みがいっぱいの果物・野菜・海産物や、南国情緒あふれる郷土料理などが味わえます。うちなんちゅーとのふれあいを楽しみながら、やんばるらしいシンプルで素朴な味に舌鼓。ここでしか出会えない、素敵な一品を見つけてください。


こだわり農法で育てた農産物を収穫体験!

サンフーズ港川ファーム

煮炊きに適した大根「あじまるみ」。引っこ抜いた大根は、葉っぱごと丸々持ち帰ることができます。1本100円。
イチゴ狩りは2月半ばからゴールデンウィークごろまで楽しめます。真っ赤に色づいたイチゴが1,000円で20分食べ放題。

 「収穫の楽しさと採れたてのおいしさを味わってほしい」と農業収穫体験を実施しているサンフーズ港川ファーム。沖縄の太陽とやんばるの赤土で育った大根は、フルーティーな甘みがあり煮物や漬物に最適です。自分で引っこ抜いた大根は美味しさも格別。

沖縄ではめずらしいイチゴ狩りも大好評です。大豆やコーヒーなどを利用した有機肥料を使って育てているイチゴは、甘さとすっぱさのバランスが絶妙。女峰、さちのか、ひのでなど、さまざまな種類が楽しめます。車椅子の方もイチゴ狩りを体験していただけるよう、イチゴを栽培する台を高くしたり、通路の幅を広げたりなどバリアフリーにも対応しています。

 このほか、トマト、ほおずき、ゴーヤ、じゃがいもなど、一年中何らかの収穫体験ができるので、お問い合わせください。


甘みたっぷりのジューシーなトマトの収穫体験も。
南国フルーツの代表選手パパイヤや、唐辛子の王様ハバネロなど、農産物や加工品も販売。
併設されているパーラパパイヤでは、甘い身がぎっしり詰まったアサヒガニが1匹丸ごと乗ったかにそばセット900円が人気。カニのだしがきいており、普通の沖縄そばとはひと味違った風味が楽しめます。そのほか、島ハバネロを使った激辛カレーも好評。


貴重な“純国産コーヒー”が味わえるコーヒー園直営のカフェ

ヒロコーヒーファーム

サンライズひがし。裏手には公園もあり子どもも大満足。
東村といえばパイナップル。真冬の一時期を除いて、ほぼ一年中、収穫・販売されています。

 東村特産品加工直販所、通称サンライズひがしでは、旬の農産物や東村ならではの加工品がそろいます。

日本一の生産量を誇るパイナップルを使ったデザートやお菓子、島大根の漬物、新鮮な野菜・果物などがずらっと並び、まるで市場のような雰囲気。おみやげ物に迷ったら、ぜひ一度立ち寄ってみてください。


直径30cmはあろうかという巨大キャベツ。
山のように積み上げられた島大根。やんばる特徴の赤土がついたまま販売されています。
サンライズひがし店内では、お菓子やジャム、漬物、ドライフルーツなどの加工食品や植物の種も販売しています。


世界初!海水利用の発電所を見学

沖縄やんばる海水揚水発電所

「コーヒーの木は30年実をつける。自分だけでなく、子どもや孫の代まで末永く東村と付き合うつもりです」と語るオーナーの足立さん。
オーナー家族が手作りで建てたカフェ。やんばるの風を感じながらゆっくりコーヒーが味わえます。

 18年前、コーヒー栽培に適した地を求めて大阪から移住してきた足立浩志さんが経営するコーヒーファーム。虫除けには希釈した泡盛を吹き付けるなど完全無農薬で、有機肥料を使い栽培しています。

品質を維持するため生産量を増やさないので、他の店でヒロコーヒーファームのコーヒーを飲むことはできません。1杯1杯ていねいに淹れられるコーヒーは、まさに他では味わえない逸品。「えぐみと苦味は違う」という足立さんのコーヒーは、まろやかな苦味と深いコクが広がり、雑味がなくすっきりとした味わいが楽しめます。


生のコーヒー豆。日本でコーヒーの露地栽培をしているのは沖縄と小笠原諸島しかないため、有名カフェチェーンのスタッフが研修に来ることもあるそうです。


おばあがつくった野菜たっぷりの沖縄料理

味処 森のふくろう

地元のお客さんが三線を披露。店内では三線の販売も行っています。
毎日イノシシがたずねてくるという、自然いっぱいの環境。

 森の中に、隠れ家のようにたたずむ木のおうち。それが沖縄の郷土料理が手ごろな値段でいただける、味処 森のふくろう です。料理に使われている野菜は、ほとんどおばあがつくったもの。夏はサラダのトマトの代わりにドラゴンフルーツを添えるなど、旬の味を大切にしています。


ふーちばー(よもぎ)汁や海ブドウ、豚肉など沖縄名物がそろった、ふくろう定食1000円。


できるだけ自然のままに育てた無農薬ハーブ園

メローグリーンたかえ

ラベンダーやミントなどハーブの苗も販売しています。
暖かな陽の光と海のミネラルをいっぱいに含んだ風に恵まれた沖縄は、ハーブの栽培に適した地だそう。春先には花があふれ、4月中旬からゴールデンウィークまで花見祭りが開催されます。

 さわやかな風が吹き抜ける東村の山の上に広がるハーブ園、メローグリーンたかえ。9年ほど前よりハーブの栽培をはじめ、いまでは加工、販売まで一貫して行っています。「ハーブは肥料や農薬で甘やかすと香りがなまけて、弱くなってしまうんですよ」というオーナーの渡久地玲子さんは、無農薬栽培にこだわり、安全・安心なハーブ製品づくりを続けています。


ハーブティーやハーブ石鹸、ハーブエキスを使用した化粧品など、自分たちで栽培した無農薬のハーブを使った加工品を販売。


プチプチの海ブドウなど新鮮な海産物がそろう

山城物産

店舗の裏では、「グリーンキャビア」とも呼ばれる海ブドウの養殖が行われています。
水槽の中には大きな貝やカニがいっぱい。

 海辺にたたずむ青いテントの中には、貝やカニ、エビ、魚が入った水槽が所狭しと並ぶ。漁師である山城さんが直営するお店は、新鮮な海産物がリーズナブルな価格で手に入ると地元の方にも人気です。