オーライ!ニッポンの旅 大賞受賞地域を訪ねて
第4回 沖縄県東村
農業体験


泊まって、働いて、ふれあって。沖縄の文化を心と体で感じよう!


東村では、グリーン・ツーリズム研究会、エコツーリズム協会、ブルーツーリズム協会と行政が一体となって農業体験や漁業体験、自然体験ツアーなどの企画・受け入れをおこなっています。グリーン・ツーリズム研究会では、沖縄県の都市部をはじめ、県外からも広く農業体験を受け入れています。


パイナップル畑で汗して働く! 農業体験

まだ若いパイナップルの実。農業体験は通年おこなっています。
とがったパイナップルの葉をよけながらの作業。なれない仕事に悪戦苦闘するも、終わったときの達成感は何ものにもかえがたい。

パイナップルとサトウキビ栽培が主だった東村の農業に転機が訪れたのは平成16年。普通の農業から観光型農業へのシフトを目指し、グリーン・ツーリズム研究会が設立されました。

初年度の平成16年には修学旅行生が8校、約620名でしたが、平成19年度には36校、約2500名へと飛躍的に受け入れが拡大しました。当初は受け入れ農家も5~6世帯でしたが、現在は46もの農家が協力して農業体験の実施に当たっています。

体験メニューは受け入れ先の農家によっても変わりますが、パイナップルやマンゴ、タンカンの植え付け、除草、肥料やり、収穫など、多岐にわたります。農業体験時間は半日から1日。農家に1泊してうちなんちゅー(沖縄人)の暮らしや食生活にたっぷり触れることもできます。


土に触れ、人の暖かさに触れる。 何倍も大きくなって帰る子どもたち

港川さんのパイナップル畑の奥から望めるやんばるの広大な照葉樹林。農作業で疲れたときは、この絶景スポットで一休み。話が弾み、15分の休憩が1時間近くに延びることも。
子どもの農業体験は安全第一。港川さんたち受け入れ農家は上級救命講習を受けるなど、万全の安全対策を取っています。

 東村グリーン・ツーリズム研究会会長の港川實登さんは、30年ぶりにUターンして農業を始めました。

子どもたちの受け入れをしている農家は、みんな子ども好き。はじめは子どもたちをお客さんとして迎えていましたが、身構えずありのままの姿で接するほうが、心が通じ合う気がするといいます。

「目立たない子の中に、ときどきすごく手際のいい子がいるんです。そうすると、他の子たちがその子を見直すんですね。お前、なかなかやるじゃないか、と」

夕食は、できるだけ沖縄料理を出すようにしています。ゴーヤチャンプルーなどふだんあまり食べつけないものも、子どもたちはがんばって全部食べるそうです。

泊まった翌朝、先生が迎えに来ると、子どもたちの目の輝きが違うと驚かれるそうです。修学旅行で農業体験して帰った子どもたちが、今度は家族で訪れることも多いといいます。

手塩にかけて育てた農作物が実る喜びを子どもたちにも味わってほしいーーーそんな思いで子ども達に農作業を体験させるという港川さん。農作業を通じて、もっと大きなものを感じ取れる、素敵な1泊2日の農業体験です。


農業体験は修学旅行生だけでなく、一般の方の受け入れも可。夏休みなどに家族向けの農業体験&観光プランもあるので、詳しくは東村観光推進協議会にお問い合わせください。



※本文中のデータは、2007年3月取材時のものです。予めご了承ください。