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山梨県甲州市勝沼町 ぶどうばたけ~畑のおくりもの~

2016.11.18

ぶどうの里勝沼で楽しむ晩秋の田園風景~農家民宿宿泊と手搾りのワイン仕込み作業~

ぶどう農家が経営する農家民宿
[地域:中部]

ぶどうの町勝沼町菱山

 JR中央線勝沼ぶどう郷駅に到着。甲州市勝沼町菱山地区にやってきました。ステンドグラスとぶどうのつるがデザインされた看板が印象的な駅舎から間近にそびえるぶどうの丘や徒歩圏内にぶどう農園、関連施設が点在しているまさにぶどうの町です。


夜の明かりが灯る勝沼ぶどう郷駅
駅前からの眺望も見事


ぶどうの丘からの田園風景

 周囲をぶどう畑で囲まれた中にぽっかりと盛り上がったぶどうの丘。ぐるっとまわると360度パノラマで景色を満喫できます。昼間眺める一面のぶどう畑、対照的にてっぺんの施設「天空の湯」の露天風呂からの眼下に広がる夜空と甲府盆地の夜景も見逃せません。


ぶどうの丘からの眺望
露天風呂からの景色は必見「天空の湯」
遠く南アルプスを背に甲府方面を一望
暗闇にちりばめられたような街の灯


ぶどう農家が経営する農家民宿

 作業前日宿泊した三森かおりさんのお宅はぶどう農園と直売、ワインを始めとした加工品の製造販売の他、平成23年に開業した「ぶどうばたけ~畑のおくりもの~」という農家民宿も経営されています。家族の一員になったような雰囲気の中、茶の間のこたつでカボチャたっぷりのほうとうをいただきました。夕食には自家製の白ワインもグラス一杯付いて、他の農家民宿では味わえないぶどう農家ならでの食事を楽しみながら明日に備えました。


自宅の二部屋を宿泊施設として営業
甲州名物ほうとうの夕食
直売店舗
手搾りで造る白、ロゼワイン


手搾りのワインの仕込み作業を見学

 当日、朝早くから準備に忙しい三森家と近所の農家さんに混じってこの日のためはるばる関西、名古屋から駆けつけたお手伝いのスタッフと東京などからやって来た体験参加者が加わり賑やかに仕込みの作業が始まりました。ぶどうばたけが醸造・販売するワインは白とロゼの2種類、近隣農家30軒から集まったぶどう約2トンを今では2軒しか行っていない伝統の手搾りで仕込んでいきます。




 今日はロゼワインの仕込みです。冷蔵庫から運び出された数種類のぶどうは次々と底にローラーの付いた機械に放り込まれ、カタカタと音を立てながら軽くつぶされ、下のプールに色とりどり混ざり合って溜まっていきます。




 プールの排出口からトレイにかき出したぶどうは樽の形をした圧搾器に詰め込まれ、ジャッキで徐々に圧力をかけながらじわじわとジュースを搾り出します。圧搾器の隙間からぶどうの粒が顔を出したら圧をかけるのはストップ。木製の板の底からぶどうの液がしたたり落ちます。




 搾っては圧搾器を開け一度ぶどうを全部トレイに開けて再度詰め直し搾る。同じ作業を3回繰り返しようやく搾りかすを取り除くというセットを4~5回行うという重労働。搾りかすといってもまだ食べられるほど果肉が残っていますがこの段階でぶどう畑の肥料となります。




 あたりにあま~い香りを漂わせながら、時にはパイプからどっと勢いよく桶にはき出されるワインレッドの液体。桶に一旦溜めたジュースはパイプでタンクへと送られ発酵の過程を経てワインへと変化します。搾りたてのぶどう液を小さな紙コップに注ぎ一口、喉に感じる咳き込むほどの濃度の甘味、続いてフレッシュなぶどうの酸味と風味が口の中に漂います。この時期この場所でしか味わえない価値ある一時でした。




農家の仕事を理解してもらうための場の提供

三森かおりさん

 お泊まりになるお客様に特別なお構いはしないんです。経営者である三森かおりさんが理想に掲げる“農家が営む真の農家民宿”、そのヒントを得るきっかけとなったのが県の女性リーダー研修で訪れたニュージーランドでの体験でした。ホームステイ先農家のホストファミリーの飾らない対応にそのあり方を見いだしました。ありのままの農家に宿泊して、家族と一緒に同じ物を食べて、忙しい時には農作業も手伝ってもらう。その中で自分たちの仕事を理解してもらいたいんです。一方で地方の人達も農業の素晴らしさや自らの良さを理解することが必要です。そのためには外から見てもらうことが重要なんです。だからワインの仕込み等農作業の現場を公開し体験してもらうのです。これからは農業者の意識改革も必要ですねと三森さん。様々な場所に赴き自らの考えを発信しながら常に一歩先を見据え進んでいます。


マップ