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福島県南相馬市 農家民宿 いちばん星

2015.07.31

ピカッと輝く復興の“いちばん星”を目指して

[地域:東北]

福島県南相馬市 原ノ町駅

 福島県の南相馬市原町区、原ノ町駅に到着しました。以前は東京から常磐線に乗って気軽にやってこられたこの街も震災、原発事故によって福島市からの高速バスや遠回りして仙台から電車と代行バスを乗り継ぎたどり着くという状況です。改札口からホームの向こうに見える停車したままの特急ひたち、一日も早い常磐線の全線復旧が望まれます。


相馬野馬追で活気づく駅前
ホームの向こうに留め置かれたままの特急ひたち


相馬野馬追が近づく

 相馬野馬追の前々日のまちを巡りました。市内中心部にある小高い本陣山の上から見渡す原町区の住宅街の中にすっぽり抜けたような緑の空間が現れます。甲冑競馬と神旗争奪戦が開催されるメイン会場雲雀ヶ原祭場地です。一面緑の芝の絨毯の周りは1,000メートルのダートコース。祭り当日は、若武者たちが家に伝わる旗を背中にくくりつけ、旗をなびかせながら疾走します。競馬が終わると午後からは、きれいに手入れされた芝のフィールドで数百頭の馬にまたがった騎馬武者たちが御神旗の争奪戦を繰り広げるのです。
 野馬追に出場する馬を見せていただきました。外は夏本番の暑さ、晴れ舞台を前に馬たちは屋外を避け厩舎の中でゆったりとした時間を過ごしていました。


本陣山から雲雀ヶ原祭場地を望む
本番を目前に馬の体調管理も万全


自然豊かな山林に囲まれた一軒家

 農家民宿 いちばん星は原町区の中心部から海側に向かい車で15分程度、自然豊かな山林に囲まれた一軒家の農家民宿です。すぐそばにはサーファーに人気の北泉海岸もあり、山と海両方をを楽しめるロケーションです。
 宿の自慢はなんと言っても「巌の湯」。広い檜の湯船に浸かり、窓の外の木々を眺めながらゆっくり一日の疲れを癒やす。何とも贅沢な一時が過ごせます。
 食事は自宅やご近所で採れた安心安全な野菜を中心としたメニューを提供しています。


農家民宿 いちばん星
砂浜がきれいな北泉海岸
巌の湯
野菜タップリの夕食


アルパカ、屋久鹿とふれあい

 宿のもう一つのお楽しみが「いちばん星牧場」。ミニ牧場には可愛らしい風貌のアルパカと屋久鹿(ヤクシカ)が飼育されており、子供達に大人気!自動販売機で販売している餌を与えると仲良しになれます。


穏やかなアルパカ(左が雄のオーソン、右が雌のトリニティー)
小柄な屋久鹿


星巌さん

星巌さん

 名字が「星」だからいちばん星になったんじゃないんですよ。ご主人の星巌さんはユーモアを交えて農家民宿開業の経緯を話してくれました。
 東日本大震災の発生当時、星さんは南相馬市役所の職員でした。小高い山に囲まれた自宅は幸い津波の被害に遭うこともなく家族も皆無事でした。
 しかし、震災、津波そして原発事故。星さんは避難所の担当者となり昼夜を問わず被災者の支援に心血を注ぎました。その時ボランティアで訪れる人達から宿泊施設がないとの話を聞き、宿泊代ももらわず家に泊まってもらうようにしました。
 翌年の3月、避難所の現場から市役所勤務に戻るようにとの話がありましたが「復興のために何か意義のあることをやりたい。」そんな思いが星さんを揺り動かします。星さんは3月末で市役所を退職し、2012年4月に「いちばん星南相馬プロジェクト」を立ち上げるのです。
 空に輝く宵の明星。月を南相馬そして我々の立ち上げるプロジェクトは小さいけれどもピカッと輝く復興の“いちばん星”にしよう。そんな願いを込めたプロジェクトの形、農家民宿いちばん星は2012年7月開業となりました。
 もうすぐ相馬野馬追、365日馬がいるのにたった3日間の祭りのためだけではもったいない。何か馬を活かした地域興しはできないか、星さんは乗馬体験、農業体験そして農家民宿を組み合わせて一日遊べるエリア「里山構想」を掲げ、プロジェクトをさらに発展させようと頑張っています。南相馬に行けば馬に会える“馬の文化を活かしたまち”を創る。数年後の南相馬が楽しみです。


マップ