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2014年11月21日(金曜日)~22日(土曜日)、兵庫県多可町の「滞在型市民農園フロイデン八千代」を会場に、「全国滞在型市民農園フォーラム」が開催されました。近畿地区を主体に、滞在型市民農園の運営及び利用に係る関係者約120名、及び全国18の滞在型市民農園関係者が集まり、滞在型市民農園の現況や今後のあり方について、意見交換が行われました。
日  程
2014年11月21日(金)13:30~平成26年11月22日(土)11:30
開催場所
滞在型市民農園フロイデン八千代 (兵庫県多可郡多可町八千代区俵田414)

全国滞在型市民農園フォーラム 開催レポート

開催概要

【主催】一般財団法人都市農山漁村交流活性化機構、フロイデン八千代管理組合
【後援】兵庫県多可町、兵庫県
【協力】ネイチャーパークかさがた交流協会(ブライベンオオヤ)、大和体験交流協会(ブルーメンやまと)、岩座神棚田保全推進協議会(クラインガルテン岩座神)
【趣旨】
1993年、ドイツのクラインガルテン(市民農園)をモデルとし、遊休農地の活用を図り、都市農村交流を通じて農山村地域の活性化を図ることを目的に、滞在型市民農園 フロイデン八千代(兵庫県多可郡多可町/旧八千代町)が開設されました。翌年には、坊主山クラインガルテン(長野県松本市/旧四賀村)が開設され、これら先進的取り組みを参考に全国各地に普及し、現在、約60ヶ所以上の滞在型市民農園が開設されています。フロイデン八千代が開設されてから今年で21年を経過し、今後の施設の維持管理や運営体制のあり方を含め、新たな転換期を迎えようとしております。
このようなことから、フロイデン八千代管理組合と一般財団法人都市農山漁村交流活性化機構とが連携し、全国の滞在型市民農園に携わる関係者の方々にご参加を呼びかけ、今後の滞在型市民農園の持続可能な運営とその利用のあり方等を探るべく「全国滞在型市民農園フォーラム」を開催することとなりました。
本フォーラムの開催を通じて、関係者相互の情報交換を図り、さらなる滞在型市民農園の発展と農山漁村地域の活性化を願うものであります。

11月21日(金曜日) 
13:30 ◆開会 
◇主催者挨拶   山野 昭二  一般財団法人都市農山漁村交流活性化機構専務理事
◇来賓挨拶
14:00 ◆情勢報告
◇テーマ 「農村の振興に関する施策」
◇専門家ゲスト  志田 麻由子 農林水産省農村振興局農村政策部都市農村交流課課長補佐(GT担当)
14:30 ◆話題提供 
◇テーマ 「全国の滞在型市民農園の開設状況等」
◇専門家ゲスト  畠山 徹    一般財団法人都市農山漁村交流活性化機構業務部参事
15:30 休憩
15:45 ◆分科会
【第一分科会 運営者部会】 発表及び座談会
◇専門家ゲスト  細尾 勝博  地域再生研究所所長/観光カリスマ
◇発表/テーマ 「フロイデン八千代の22年の歩み」
◇話題提供者   小牧 栄造  フロイデン八千代管理組合理事長 
◇発表/テーマ 「フロイデン八千代の今後の取組」
◇話題提供者   秋山 進   フロイデン八千代管理組合副理事長

【第二分科会 利用者部会】 発表及び座談会 
◇専門家ゲスト  畠山 徹    一般財団法人都市農山漁村交流活性化機構業務部参事
◇発表/テーマ 「ホタルをテーマとした地域資源活用」
◇話題提供者   小牧 好廣  フロイデン八千代管理組合副理事長
◇発表/テーマ 「滞在型市民農園での田舎暮らし」
◇話題提供者   フロイデン八千代・ブライベンオオヤ・ブルーメンやまと・クラインガルテン岩座神の利用者の方々
◇発表/テーマ 「都市住民側の活用(各種イベント開催と管理人としての活動)」
◇話題提供者   小牧 宏通  フロイデン八千代管理組合事務局長
17:15 終了

18:00 ◆交流会 会場:フロイデン八千代クラブハウス
20:00 終了

11月22日(土曜日)  
09:30 ◆全体会   会場:フロイデン八千代クラブハウス
◇第一及び第二分科会での発表及び座談会結果報告
◇専門家ゲストの意見徴収
◇今後の滞在型市民農園のあり方についての参加者との意見交換
11:30 ◆閉会
◇主催者挨拶   小牧 栄造  フロイデン八千代管理組合理事長
 

情勢報告 「農村の振興に関する施策」

情勢報告では、農林水産省農村振興局農村政策部都市農村交流課課長補佐(GT担当) 志田麻由子氏より、「農村の振興に関する施策」と題して、「活力ある農村づくりに向けた取組(総論)」、「多様な分野における地域資源の積極的活用による雇用と所得の創出」、「集約とネットワーク化による集落機能の維持と農地等の維持・管理」、「都市と農村のつながりの強化」等の農林水産省の施策についてお話をいただきました。

話題提供 全国の滞在型市民農園の開設状況等

話題提供では、一般財団法人都市農山漁村交流活性化機構業務部参事 畠山徹より、全国滞在型市民農園MAPや農園データをもとに、「全国の滞在型市民農園の開設状況」について報告が行われました。
次いで、まちむら交流きこうが実施した「滞在型市民農園開設者アンケート調査」及び「滞在型市民農園利用者アンケート調査」の結果をもとに、各滞在型市民農園で行われている年間の活動・行事の実施状況、利用者の属性や滞在期間(週末型・長期滞在型)、年間の滞在支出金額等の特徴について報告が行われました。

第一分科会 運営者部会

第一分科会 運営者部会では、フロイデン八千代管理組合理事長 小牧栄造氏より、「フロイデン八千代の22年間の歩み」と題し、開設から現在に至る募集や入居の状況、施設の管理運営等について発表が行われました。
次いで、フロイデン八千代入居者より、「友の会(滞在型市民農園の自治会組織)」の役員就任やホタル観賞会・収穫祭等のイベント参加や交流について発表が行われました。
これら発表に関連して、参加者より各施設での管理運営についての発表が行われ、入居者間・ペット・契約更新時のトラブル対応、建物の修繕メンテナンス対応、施設の宣伝PR方法等についての意見交換が行われました。
最後に、フロイデン八千代管理組合副理事長 秋山進氏より、「フロイデン八千代の今後の管理運営」と題し、平成27年度以降の法人化への取り組み、今後の移住・定住を見据えた取り組みについて発表が行われました。

第二分科会 利用者部会

第二分科会 利用者部会では、フロイデン八千代管理組合副理事長 小牧好廣氏より「ホタルをテーマとした地域資源活用」について、ホタルの育成、そのための川の清掃、草刈り、幼虫の育成・放流等の活動の状況、活動を通じての管理者や地域と入居者の交流等の発表が行われました。
次いで、フロイデン八千代・ブライベンオオヤ・ブルーメンやまと・クラインガルテン岩座神の町内4つの滞在型市民農園利用者の方々から滞在生活の様子について発表が行われました。菜園での安心安全な野菜づくりや果樹栽培・味噌づくり等へのこだわり、四季折々の自然の中での遊び、登山道整備や椎茸栽培等の里山づくりへの参加など、滞在型市民農園にて元気に長生きする様々な生活の姿を語っていただきました。
最後に、フロイデン八千代管理組合事務局長 小牧宏通氏より「都市住民側の活用」について、フロイデン八千代での各種イベント活動(里山作り、水車製作、集落の花壇整備、河川清掃、地域の祭りへの参加、一斉清掃、フラダンス同好会、音楽会、趣味の作品展、収穫祭、ホタル鑑賞会、鯉のぼり掲揚、施設周囲800㍍の鹿よけ網設置、老人会と協力の豆・味噌つくり等)や管理人としての活動(24時間対応の急病/車の脱輪等への対応、視察対応、ホームページの更新、畑作業の支援、ホタルの飼育支援等)の発表が行われました。

全体会

全体会では、まず、書記の方々から、昨日開催した各部会での発表及び懇談についての結果報告が行われました。
次いで、「今後の滞在型市民農園の在り方」等について意見交換が行われました。
【入居者募集について】
・年度末に募集を行うのでなく、年間を通じて募集したらどうか。9月に希望者の現地説明会を行う。10月には入居者に対する翌年度の利用意向を調査する。
【入りたくなる滞在型市民農園の条件について】
・入ってみないとわからないことが多いが、車での移動時間(1時間でこれる)と環境(ホタル)に魅力を感じ、ここに決めた。
【利用者組織(友の会)について】
・一部の人が班長をやるのではなく、2年毎に持ち回りで5軒の内で回す。そうすれば派閥ができにくくなると思う。
・入居者10人の中で、1~2人は干渉・つきあいをあまり望まない人、3~4人は活動の動きを見守っている人、残りの人は積極的に参加する人に分かれる。参加しているうちに腰を上げる人もいるので、周囲で盛り上げていくことが組織をうまく運営する秘訣ではないか。
【運営組織の法人化について】
・フロイデン八千代では、来年4月、町から施設の移譲を受け現管理組合を株式会社化する。全員が株主となることにより、集落が一体となってこの滞在型市民農園に取り組むことが法人化の大きな目的となる。前例もなく不安もあるが、しっかりとやっていきたい。
【今後のフォーラム開催について】
・管理組合だけが主役ではなく、協力機関、入居者を含めて皆で話をする機会を持つことにより、滞在型市民農園をさらに盛り上げようとする機運が高まると思う。
・10年が経過し、建物の老朽化等の問題も発生する。こうしたフォーラムで情報交換する意義は大きい。是非、ネットワーク化を含め、このような機会をつなげていってもらいたい。
・全国フォーラムの開催もいいが、東西のブロックにてまず交流会を開催してみてはどうか。
・まずは、個々の問題意識を高め、共通認識を持つ。熱意を持って皆さんが行動を起こす。それに対して、まちむら交流きこうは応援をおしまない。

最後に、今回の滞在型市民農園フォーラム開催に当たり、ご後援いただいた「兵庫県」及び「多可町」、ご協力いただいた農林水産省及び近畿農政局、「ネイチャーパークかさがた交流協会(ブライベンオオヤ)」、「大和体験交流協会(ブルーメンやまと)」、「岩座神棚田保全推進協議会(クラインガルテン岩座神)」の皆様、町外からご参加いただいた「笠間クラインガルテン」、「おくたま海沢ふれあい農園」、「クラインガルテン妙高」、「坊主山・緑ヶ丘クラインガルテン」、「天のなかがわ」、「彦谷の里滞在型市民農園」、「舞鶴ふるるファームクラインガルテン」、「京丹後市蒲井シーサイドクラインガルテン」、「クラインガルテン曽爾」、「ラントゥレーベン大三島」、「クラインガルテン四万十」、「里脇クラインガルテン」、「クラインガテンカクレ畑」の実務関係者の皆様、地域づくりを目指す各地域協議会等関係者の皆様、ご参加いただきありがとうございました。
そして、裏方で開催を支えた主催スタッフ関係者の皆様、ご苦労様でした。
この場をお借りし、改めて感謝いたします。

交流会

お問い合わせ先

(一財)都市農山漁村交流活性化機構
(まちむら交流きこう)
滞在型市民農園担当
(kleingarten@kouryu.or.jp)

〒101-0042 東京都千代田区神田東松下町45 神田金子ビル5階

TEL
03-4335-1983
FAX
03-5256-5211

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